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​研究内容

①災害時における自分の
心の変化を予測する 

災害予測シミュレーションを用いて、どのような災害シナリオが想定されるかを検討します。同時に、それぞれの災害シナリオが心の健康にどのような影響を与えるかを検討します。

②多様な人の
心理的レジリエンスを高める

障害者、子ども、外国人、妊婦など、多様な人々の心理的レジリエンス(心の回復力)に必要な要因を検討します。それぞれのグループが持つ異なる強みやリソースが、災害時の心の健康にどのように影響を与えるかを明らかにします。

災害に対する知識
充実させる

災害そのものに関する知識や対処法を継続的に学び続けるために必要な動機づけについて検討します。災害リスクを提示することで一時的な動機づけを高めるのではなく、主体的かつ持続的な動機づけを高める要因を明らかにします。

④学校で取り組む
新しい防災教育を創造する

①から③の知見を集約し、学校で実践できる新しい防災教育を創造します。授業や避難訓練、防災イベントの中で、現場の負担を軽減しながら効果的に実施できる防災教育の方法を検討します。

学校における心の防災教育

災害前からの対策が重要であることを示し、子どもと学校が災害に対する心理的備えを強化するための包括的なアプローチを提供します。このような研究成果は、将来の災害に備えたより安全で持続可能な社会の実現に大きく貢献するといえます。

FUTURE

私たちが描く未来

私たちの研究拠点が描く未来は、子どもたちが主体的に楽しみながら取り組める防災教育が、学校を中心に広がることで、地域全体が災害に備えるレジリエントな社会です。子どもたちが身につけた防災知識は、家庭や地域へと広がり、社会全体の防災力を強化します。

さらに、私たちは地域の学校やコミュニティとの連携に加え、国内外のパートナーシップや国際交流を通じて、持続可能で効果的な防災モデルを構築し、広く普及していきます。これにより、未来を担う世代が、災害に適切に備えながら、自分の可能性を無限に広げることができる、柔軟で豊かな社会を実現していきます。

研究にご興味のある方は

下記よりお問い合わせください

災害に対する心理的備えを学校現場を中心に
充実させることを目指します。

自然災害による災害ストレスは、災害後にPTSDなどのさまざまな心理的問題を引き起こします。これまで、災害前は主に物理的・技術的な減災・防災対策に重点が置かれ、災害後に災害ストレスや心理的問題への対策が行われてきました。しかし、自然災害による災害ストレスや心理的問題に対処するためには、災害後の対策だけでは十分ではありません。

本拠点は、拠点長が福島県で行っていた被災した子どもたちへの支援活動に端を発しています。震災から長い年月が経った今も、震災前の生活を取り戻せない家庭が多く存在している現状を目の当たりにし、災害後の支援だけでなく、災害前に行う「心の支援」の重要性を強く認識しました。

 

また、自然災害は予測不可能ですが、災害の脅威について事前に知識を身に着けること、そして災害ストレスを予防するための対策を災害前に行うことができます。

そこで、「災害そのものへの対処法などに関する知識の備え」と「災害ストレスへの対処法などに関する感情の備え」によって構成される「災害に対する心理的備え」を学校現場を中心に充実させることを目指し、以下の4つの研究を進めています。

ABOUT

研究内容

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